
「健診センターや美容クリニックって、土日休みで楽そう。人気求人だし、入れたらラッキーだよね?」
「訪問看護も自由がききそうだけど、実際どうなんだろう?」
そう思って転職先を探している看護師さんは多いのではないでしょうか。
でも実は、「人気=働きやすい」とは限りません。
わたし自身、人気求人のひとつである健診センターに転職したものの、入ってみたら想像以上の激務と人間関係のストレスで心身ともに疲弊してしまった経験があります。
結論からお伝えすると、大切なのは「人気の求人かどうか」ではなく、「自分に本当に合っているかどうか」を見極めることです。
私が健診センターで経験した「人気求人の落とし穴」

✔毎日100人以上の採血を担当
✔朝5時起き・6時出発・帰宅は18時すぎ
✔お局様がいたり看護師同士の人間関係のいざこざ
✔事務作業が想像以上に多く、看護より事務が中心に
「健診センター=穏やかで定時上がり、採血が出来ればいけそう」と思っていた私は、現実とのギャップにショックを受けました。
そして「人気求人には、人気ゆえの落とし穴がある」と気付きました。
本記事では、そんな私の経験をもとに「人気求人の落とし穴」と、その見抜き方を分かりやすく解説します。
この記事を読めば、転職前に「働きやすさの本質」を見極めるヒントが見つかるはずです。
➡関連記事:夫に「仕事やめたら?」と言われた夜。限界ナースが再出発できた精神科という選択
人気求人=働きやすい、は大間違い

✔人気のある求人には「多くの人が魅力を感じる理由」があります。
ただし、その一方で実際に働いてみると“理想と現実のギャップ”を感じるケースも少なくありません。
条件や評判だけで判断せず、「自分にとって働きやすいか」という視点で見極めることが大切です。
人気の理由は、以下のように「表面的な条件」が魅力的である可能性があります。
✅土日休み・日勤のみと理想的な勤務形態
✅残業少なめと書かれている
✅美容や企業系で一般的な病院とは異なり華やかなイメージ
でも実際は、求人票だけでは見えない中の実態を可能な範囲で見ていく必要があります。
筆者の実体験
私が以前働いていた健診センターの場合
私自身、いわゆる「人気求人」とされる健診センターで働いていた時期があります。
✔1日の検査・採血数が非常に多い(100人を超える日もある)
✔看護業務より事務作業の割合が多い
✔スタッフの関係づくりに難しさを感じる場面があった
✔配属先の変更があり、結果的に通勤時間が長くなった
健診センターに転職した当時、私は自分でネット検索して応募し、会社説明や面接の印象も良かったため、スムーズに入職が決まりました。
面接担当者の対応も丁寧で、職場の雰囲気も明るく見え、「ここなら頑張れそう」と前向きに感じたのを覚えています。
また、2か月ほどブランクがあり焦りもあったため、ほかの職場と比較せず条件面だけで即決してしまった部分もありました。(見学も行っていません)
なかでも「夜勤なし・土日休み」という勤務条件は、当時の私にとって大きな魅力でした。
ただ、実際に働き始めると、思っていた以上に忙しさの波が大きいことや、業務量・人の入れ替わりが多い時期があるなど、ギャップを感じる場面もありました。
これはどの職場にも起こり得ることですが、私自身はその環境に馴染むのに時間がかかり、体調を崩して休職した時期もあります。
転職前に「健診センターは働きやすい」というイメージだけを優先していたため、自分に合う働き方・働くペースを十分に考えきれていなかったのだと、今では感じています。

例えば、知人に「〇〇病院は楽だよ」と勧められて転職したケースでも、実際に自分の性格や働き方に合わなければ負担が大きくなってしまいます。
たとえ“ホワイト”と言われる職場に出会えたとしても、「自分に合っているか」を丁寧に見極めることが大切です。
他の人気求人にもある「落とし穴」
| 職場タイプ | 表向きのイメージ | 実際によくあるギャップ |
|---|---|---|
| 美容クリニック | ネイルや髪型自由、給与も高め | 売上ノルマ・クレーム対応あり |
| 訪問看護 | 自分のペースで働ける | 急な呼び出しや責任の重さが負担 |
| 健診センター | 土日休みで安定 | 繁忙期の残業・単調でスピーディな業務で疲弊 |
人気求人の裏側には「人手不足を補うための回転率」が隠れていることもあります。
つまり、求人が多い=辞める人も多いというケースが少なくありません。

本当に働きやすい職場なら、スタッフが自然と長く定着する傾向がありますよね。
➡関連記事:【ママナース必見】5回転職して分かった「本当に働きやすい職場」を現役ママナースがランキング形式で解説!
人気求人の「裏側」で起きていること

人気な職場にも、実は「求人票には書かれていない現場の現実」がある可能性があります。
多くの職場では、採用を優先するために“魅力的な部分だけ”が強調されているからです。
特に看護師業界は慢性的な人手不足です。
頻繁に募集をかけている場合は離職率の高さをカバーするための募集であることがよくあります。

たとえば私がいた健診センターも「土日休み・残業少なめ」と書かれていましたが、繁忙期には毎日残業していました。
さらに事務作業の山に追われて、採血後もパソコン入力が続きました。
看護師の入れ替わりが激しく、「また辞めたの?」という声が絶えませんでした。
求人票だけを見るのではなく、実際の働き方・人の定着率・異動の有無など細かく確認することが大切です。
人気求人の落とし穴を見抜く3つのポイント

転職前に「ここだけは確認しておくべき」チェックポイントを押さえましょう。
面接や見学で質問をするだけでも、職場のリアルをかなり見抜ける場合があります。
① 看護師の在職年数を聞く
✅「平均勤続年数はどれくらいですか?」
→ 1年未満が多い場合、要注意。離職率が高い可能性があります。離職率が高い場合は退職理由も聞けたら確認してみると良いです。
② 残業時間・繁忙期の流れを具体的に聞く
✅「繁忙期は何月ごろで、1日のスケジュールは?」
→忙しさの波が見えると仕事のイメージがしやすく、体力的に続けられるかの判断もしやすくなります。
③ 業務内容の割合を確認する
✅「看護業務と事務業務の割合はどのくらいですか?」
→ 職場によっては事務仕事の割合が多いところもあります。事務作業に自信がない場合、確認は必須です。
筆者の経験をもとに作成!見抜く質問リスト(保存版)
| チェック項目 | 質問例 | 意図 |
|---|---|---|
| 残業時間 | 「月平均どれくらいですか?」 | 実際の負担を知る |
| 離職率 | 「前任の方はどれくらい勤務されていましたか?」 | 入れ替わりの激しさを確認 |
| 業務内容 | 「事務作業の割合を教えてください」 | 入社後のギャップを防ぐ |
| 異動 | 「他施設への応援はありますか?」 | 通勤・働き方の安定性 |
求人票の「良い条件」だけで判断するのではなく、質問で“中身”を確認できるかどうかが転職成功の分かれ道になります。
もし自分では聞きにくい場合、転職サイトのエージェントに確認してもらうとスムーズです。
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よくあるQ&A

Q:人気求人に応募するのはやめたほうがいい?
→ いいえ、必ずしも悪いわけではありません。
大切なのは「自分に合う働き方かどうか」を見極めることです。
Q:どうやって職場の雰囲気を知ればいい?
→ 転職エージェントを通じて「実際に働いた人の口コミ」や「内部情報」を聞くのが一番確実です。
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まとめ:人気よりも「自分に合う職場」を選ぶと後悔しにくい

人気求人は魅力的に見えますが、大切なのは“人気”ではなく自分のライフスタイルに合うかどうかです。
✔健診センターは定時で帰れても単調&繁忙期は激務
✔美容クリニックは華やかでも売上プレッシャーあり
✔訪問看護は自由でも1対1の責任感を感じやすい
よく耳にする“人気求人”にも実は注意点があります。
周囲の評価だけで決めず、自分の性格や働き方の希望と合っているかを丁寧に見比べて選ぶことが大切です。
あなたにとっての「働きやすさ」は、他人とは違って当然です。
もし「自分に合う職場を探したい」と思ったら、自分の希望を丁寧に聞いてくれる転職エージェントに相談してみましょう。
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