精神科看護師を辞めたい人へ|精神科から一般科へ異動して“地獄”を見た私の結論

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※本記事は、筆者の看護師としての経験や取材をもとに執筆したもので、ママナースや妊活中のナースの方がより自分らしく働けるよう「情報提供」を目的としています。医療・妊活・転職などの重要な判断を行う際は、必ず医療従事者や専門家、公的機関などにご相談のうえご判断ください。
記事内容は特定のサービスや医療行為を推奨するものではありません。

精神科看護師のリアル

結論からお伝えします。

スキルへの不安から精神科看護師を辞めたいと感じ、
「精神科から一般科へ行けば、きっと道が開ける」
そう信じて選んだ私の決断は、想像以上に過酷な“地獄”の始まりでした。

あれから10年近くの年月が経ち、紆余曲折はありましたが、今ははっきりと言えます。

はづき
はづき

あの経験があったからこそ、今の私の看護師人生があります。

✅新卒で精神科に入ったものの、手技やスキルに自信が持てない
✅精神科を辞めて一般科へ行きたいけれど、今さら急性期についていけるのか不安

精神科という特殊な環境にいるからこそ、こうした将来への不安を抱えている方は少なくないと思います。

実は、私自身もまったく同じ悩みを抱えていました。

新卒で精神科に配属されてから、スキルへの不安を抱えたまま1年、2年が過ぎました。

異動希望を出しても通らず、同期が一般科で経験を積んでいく中、精神科というフィールドで取り残されているような焦りを感じていました。

そして3年目。

「自分も急性期でバリバリ働きたい!」と意気込んで、ようやく整形外科への異動が叶いました。

しかし、そこで待っていたのは――
業務についていけない焦り、新人扱いはされないのに誰からも守ってもらえない孤立感、そしてきこえてくる私への悪口。

文字通り、地獄のような毎日でした。

当時の私の状況から現在に至るまでを、ざっくりとまとめると次のようになります。

精神科3年目
「このままではダメだ」と焦り、一般科への異動を希望
✔一般科 異動直後
業務についていけず、陰口を言われて孤立。仕事終わりの車内で毎日泣いていました。
✔異動から半年後
業務の流れが見え始め、少しずつ要領よく動けるように。周囲から少しずつ認めてもらえるように。
現在
その経験を糧に、自分に合った働き方を選択

だからこそ、今ははっきり言えます。

精神科看護師が「辞めたい」と感じたときに本当に必要なのは、ただ環境を変えることではなく、「戦略的にキャリアを考えること」だということ。

はづき
はづき

当時の私はキャリアを深く考えず、「一般科に行けば自然とスキルが身につくはず」と、どこか他人任せな考えで異動した当事者でした。

この記事では、新卒で精神科に配属され、精神科から一般科への異動を経験し、その後も転職を重ねてきた私が、

精神科から一般科へ異動して分かった「地獄」の正体
新人扱いされない中で、どうやって現場に食らいついたのか
精神科ナースの経験を活かしながら、無理なく働ける次の選択肢

を、成功談だけでなく失敗も含めて正直にお伝えします。

「精神科を辞めたい。でも、次にどこへ進めばいいのか分からない」

そんなふうに立ち止まっているあなたへ。

私の遠回りだらけの実体験が、あなたの一歩先を考えるヒントになれば嬉しいです。

➡関連記事:【体験談】健診センター看護師はきつい?妊活と家計のために転職して後悔した4つの理由

【絶望】新卒から精神科3年。一般科へ異動して待っていたのは「地獄」の毎日だった

もう一度お伝えすると、精神科から一般科(整形外科)への異動は、私にとって想像を絶する「地獄」の始まりでした。

一般科の現場では基本的に、看護師3年目=即戦力として扱われます。

しかし、精神科で3年間勤務してきた私には、一般科で求められる次のような力が、圧倒的に不足していました。

✅緊急入院や手術対応に求められるスピード感
✅採血・ルート確保・術後管理といった基本的な看護技術
✅複数の業務を同時に進めるための判断力と優先順位付け

その結果、私を待っていたのは、次の「3つの地獄」でした。

①3年目になると「新人扱い」はされない

当時の私の看護技術レベルは、正直に言って一般科ナースの1年目にも満たないと感じていました。

それでも周囲の目は、「3年目なんだから、これくらい出来るでしょ?」というもの。

新人であればフォローされるようなミスも、異動者である私は「なぜできないの?」と冷たい視線を向けられ、そのたびに自分の存在価値を疑う日々でした。

「できない看護師」というレッテルを早々に貼られ、私の地獄のような日々は続いていきました。

② 誰も守ってくれない孤立感

新人であれば、プリセプターがつき、ある程度のフォロー体制があります。

一方で、他科からの異動者には、明確な教育担当がいないケースも少なくありません。

常に忙しく張り詰めた病棟の空気の中で、質問すること自体が申し訳なく感じられ、「分からない」と口にできないまま、少しずつ孤立していきました。

聞かなければいけないのに聞けない。でも、聞かないと前に進めない。

その板挟みが、想像以上に心を削っていきました。

③ ステーションに響く悪口と陰口

「精神科から来たから、全然動けないよね」
「3年目のくせに、何もできない」

休憩室やナースステーションで交わされる、看護師同士のひそひそ話は、私の耳に届いていました。

負けたくなくて、昼休憩は参考書を開き、休日も勉強。でも必死に食らいついても、最初から内科や外科を経験してきた同僚との差は、なかなか埋まりません。

「私は、この病棟にとって邪魔な存在なんだ」 そう思いながら、帰り道の車の中で涙が止まらなかった日を、今でもはっきりと覚えています。

異動から半年。地獄の先に待っていた「大逆転」と意外な結末

それでも地獄のような日々は、永遠に続くものではありませんでした。

必死に食らいつきながら働き続け、異動から半年が経った頃、現場で少しずつ、しかし確かな変化を感じるようになりました。

✅業務の流れが「点」ではなく「線」として見えるようになる
✅その日の優先順位を自然と判断できるようになる
✅周囲の動きを先回りして考えられるようになる

気づけば、かつて私を「動けない」と評していたナースたちよりも、先を読んで要領よく動ける場面が増えていました。

なぜ逆転できたのか?

今振り返ってみて、私が現場で評価を取り戻せた理由は、精神科で培った「観察力」にあったと感じています。

精神科では、「目の前の人をよく観察すること」が大切にされます。

✅患者さんのわずかな表情や声のトーンの変化
✅いつもと違う動きや、些細な行動のズレ
✅言葉にはならないけれど、確かに感じる「違和感」

一般科の現場では、どうしても業務や処置に追われがちになります。

その中で、私は無意識のうちに、こうした細かな変化を拾えていたのだと思います。

それは患者さんだけでなく、同僚や先輩看護師の動きや視線、忙しさの波も自然と目に入っていました。

「今、この人は余裕がない」
「次に必要なのは、これだな」

そんな小さな気づきが積み重なり、少しずつ“先を読んで動ける看護師”に変わっていったのだと思います。

私の変化をチャートでまとめると

時期現場での立ち位置メンタル
異動〜3ヶ月完全な足手まとい絶望
3〜6ヶ月業務を自力で回せるようになる焦り
半年以降主戦力として任される場面が増える納得

最終的に、私は整形外科病棟に2年間在籍しました。

ただ、正直に言えば、常に気を張り続けた2年間だったため、心身ともに燃え尽きてしまったのも事実です。

それでも、この期間で得た「一般科で通用するスキル」と「地獄を越えたという実感」は、今も私の看護師人生を、静かに支え続けてくれています。

精神科を辞めたいあなたが、次に選ぶべき「後悔しない道」

この経験を通して私が強く実感しているのは、精神科を辞めたいと感じたときに一番大切なのは、
「自分なりのビジョン」を持つこと
だということです。

私自身、「スキルを身につけたいから急性期へ行けばいい」と、理由を深く考えないまま一般科に飛び込みました。

はづき
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あの頃の私は、今思えばかなり他人任せな考え方をしていました…。

「困っていれば、誰かが助けてくれる」そんな甘えが、当時の私の中には確かにありました。

結果として、現場で求められるスピードや空気感についていけず、心も体も追い込まれてしまいました。

もし今のあなたが、

✅スキルアップはしたいけれど、無理はしたくない
✅急性期の殺伐とした雰囲気には正直自信がない
✅これまでの精神科経験を、できれば活かしたい

そう感じているなら、私が実体験から「納得感が高い」と感じた選択肢は、次の2つです。

① デイサービス(母体が安定している事業所)

精神科で培ってきた「関わり方」を活かしながら、バイタル測定・ストーマ管理・インスリン対応など、適度な医療行為にも携われます。

メリット
✅急性期ほどのスピード感は求められない
✅生活リズムが安定しやすく、ママナースでも両立しやすい
✅精神科ナースでも比較的入りやすい一般分野

特に母体が大きいデイサービスであれば、教育体制やフォローが整っていることも多く、「久しぶりに一般科での勤務」の場合も不安を和らげやすいと感じています。

② 精神科特化の訪問看護

精神科看護師としての専門性を最大限に活かし、1対1でじっくり関われる環境でキャリアを積んでいけます。

メリット
✅病棟特有の人間関係ストレスが少ない
✅利用者さんの「生活」に寄り添った看護ができる
✅服薬管理や状態観察などで、スキルが錆びにくい

病院とは違うフィールドですが、「精神科ナースとしての軸」を持ったまま働き続けられる選択肢だと感じています。

精神科を辞めることは、決して「リセット」ではなく、これまでの経験を土台にした、新しいフィールドへの挑戦だと思います。

➡関連記事:【精神科看護師を辞めたいあなたへ】一度は離れた私が、妊活中に「戻る選択」をした理由

よくあるQ&A

Q. 精神科経験だけだと、一般科では不利になりますか?
A. 精神科経験だけで即不利になるというわけではなく、活かせるスキルも多くあります。
ただし、一般科では即戦力として見られやすいため、入職前に「フォロー体制」や「教育の有無」を確認することは必須だと感じました。

Q. 一般科に異動して、一番苦労した手技は何ですか?
A. 採血やルート確保といった基本的な医療処置に加え、複数の業務を同時に進めるスピード感と優先順位の判断が、想像以上に大変でした。

Q. 一般科を経験したあと、また精神科に戻ってもいいのでしょうか?
A. もちろん問題ありません。
私自身、外の世界を経験したことで、精神科看護の良さや自分の適性を改めて実感できました。「戻る」という選択も、立派なキャリアの一部だと思っています。

まとめ|精神科を辞めることは「逃げ」ではなく「前進」

スキル面への不安から、精神科看護師を辞めたいと感じることは、決して珍しいことではありません。

実際に多くの看護師が、同じような悩みを抱えながらキャリアを考えています。

また、今の働き方が自分に合わないと感じている場合、無理に同じ環境で耐え続けることだけが正解とは限りません。

環境を見直すという選択も、立派なキャリアの一部だと私は感じています。

精神科から一般科への道は、確かに簡単ではありません。

ただし、急性期病院だけが唯一の答えではないことも、私自身、複数の転職を経験する中で実感してきました。

総合病院という一般的な選択肢以外にも、ライフスタイルや価値観に合った働き方は、意外と多く存在します。

あなたが、自分自身と大切な家族の笑顔を守れる働き方に出会えることを、心から願っています。

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