毎日精神科での業務、本当にお疲れ様です。
1日の終わり、重い足取りで帰宅しながら、「もう無理かも…」「このまま精神科で働き続ける意味あるのかな?」と、考えることはありませんか?

本ブログで精神科の働きやすさについて発信していますが、わたし自身も実は、精神科での働き方やキャリアについて悩んだ経験があります。
✅「患者さんの不安定な言動に、いつまでも心がすり減る感情労働を続けて、私のメンタルがもつだろうか」
✅「以前より身体は楽だけど、この閉鎖的な環境でキャリアが停滞してしまうかもしれない。本当にこのままでいいのだろうか」
そんな風に悩みながら過ごしていた時期があります。
精神科は身体的な負担こそ少ないものの、その特殊性ゆえに、他科にはない「しんどさ」があります。
私も精神科で心が折れそうになっていた時期は、何度か「辞めたい」と検索した経験があります。
この記事では、感情的に辞めて後悔しないために、筆者の実体験をもとに「辞める前に整理しておくべき3つの判断軸」を紹介します。
また、「精神科を辞めた後に感じたこと」や「精神科経験を活かしながら心穏やかに働くための解決策」についても触れています。
✔本記事の内容
✔心身の健康、家庭生活、将来のキャリアを軸に、「続けるor辞める」の戦略的判断を下すための判断基準
✔精神科を辞めたくなる真の原因を特定し、自分の心の状態を客観視するための方法
✔精神科経験を活かし、「ゆとりある働き方」を実現するための転職先の具体例
この記事が「精神科に転職したが辞めたい」と悩んでいる看護師さんのお役に立てたらうれしいです☺
精神科看護師を辞めたくなる「本当の理由」3つ【まずは原因特定】

精神科看護師が「辞めたい」と感じる主な理由として多いのは、「感情労働の負担」「閉鎖的な職場環境」「キャリアの停滞感」の3つです。
この「しんどさ」は、精神科という職場の特性に深く関係しています。
精神科では、処置や身体ケアよりも人との関わりや心理的サポートが看護の中心になるため、いわゆる「精神的負担」の比重が高くなりがちです。

一般科のように身体的な疲労が主な負担となる職場とは少し雰囲気も異なり、精神科では患者さんの感情に寄り添い続ける中で、気持ちの消耗や心の疲れを感じやすい傾向があります。
こうした「目には見えにくい疲れ」が積み重なることで、知らず知らずのうちに限界を感じる方も少なくありません。
あなたが抱える「しんどさ」当てはまるものはありますか?
1. 感情労働による負担とメンタルの摩耗
✅患者さんの暴言や不安定な行動に日常的に晒され、心を閉ざしたくなる。
➡職場でのストレスを家庭に持ち帰り、家族に対して優しくなれない。家庭の雰囲気を変えてしまうこともあります。
2. 閉鎖的で人間関係が固定化された職場環境
✅人員の異動が少なく、人間関係が固定化されやすい。特定の人間関係が崩れると、職場全体で孤立感を感じやすい。
➡閉鎖的な環境で、自分の常識が通用しない「独特な文化」に馴染めず、息苦しさを感じる。
3. 「汎用性のあるスキル」が落ちるのではないかというキャリアへの不安
✅「このまま精神科にいて、採血や点滴などの一般科スキルが落ちるのではないか」という漠然とした不安。
➡将来、別の科や企業への転職を考えたとき、精神科経験が評価されるのかという停滞感でキャリアに不安を感じる。
ここで理解して頂きたいのは精神科を辞めたくなるのは決して「弱いから」「未熟だから」ではありません。
精神科は、他科とは違う“耐久戦”のような現場だからこそ、メンタル面での限界を感じるケースがあるのです。
あなたの「辞めたい」という感情は、これらの構造的な問題から来ている可能性があります。

精神科に転職したけれど、早速辞めたい…
一般科から来られた看護師さんは、最初はこういった葛藤を抱える方が多い印象です。
そんなときでも、どうか自分を責めないでください。
精神科経験を活かす「ゆとりある働き方」と転職までの道のり

精神科で培った力は、転職先でもしっかり評価されます。
まずは「自分の経験を理解してくれる職場」を探すことが第一歩です。
精神科で身につけた「対話力」「観察力」「傾聴力」は、他のどんな職場でも通用する“看護師としての基礎力”です。
それを正しく評価してくれる環境を見つけるには、自分ひとりで探すよりも転職エージェントの力を借りて情報を整理すると安心です。

「精神科の経験って、他の科では通用しないかも…」
そんな不安を感じる方も多いですが、実はどんな職場でも活きる“応用力のあるスキル”なんです。
転職エージェントは、ナースの強みをきちんと理解して伝えてくれる頼もしい存在です。
上手に活用して、味方につけるのがおすすめです。
➡関連記事:【実は超優秀】“かゆいところに手が届く”!ママナースにおすすめ転職サイト4選
精神科経験を活かせる「おすすめ職場」3選
| 転職先 | 精神科経験が活きる理由 | 家庭との両立しやすさ | 
|---|---|---|
| デイサービス | 利用者さん一人ひとりとの丁寧な対話力。突発的な残業も少ない傾向。 | 定時で上がれることが多い | 
| 訪問看護(精神科特化) | 相手に寄り添う観察力と傾聴力。利用者との信頼関係構築に強みを発揮。 | 直行直帰や時短勤務が出来る場合もあり | 
| 健診センター | ストレス耐性と丁寧な対応力が評価される。 | 土日祝休みの所が多く、生活リズムが安定しやすい。 | 
➡関連記事:【実録】「夜勤なし・時短」で働く看護師ママの転職体験記!家庭と両立できる働き方3選
精神科病院の仕事がつらくて転職を考えるとき、「精神科訪問看護も同じじゃない?」と思う方もいるかもしれません。
ですが、訪問看護は決められた時間内での関わりが基本のため、「長期間の関わりはあっても、長時間の関わりにはなりにくい」という特徴があります。
そのため、実際に「自分には訪問看護の方が合っていた」と感じる看護師さんも少なくありません。
私が「精神科を辞めた後」に感じたこと(実体験)
私も一度精神科を離れ、ご縁あってまた精神科に戻りました。
一番の大きな理由は、キャリアに対する不安でした。
とくに新卒で精神科病棟に配属になったため、技術面に不安を感じ、同じ病院内で整形外科へ異動しました。
異動後は急性期のスピード感や業務の流れが大きく異なり、最初は「自分には合っていないかも」と感じました。
のんびりした性格の私は、当初そのギャップに戸惑いましたが、半年もすると少しずつ慣れ、気づけば“一般科ナース”としての動きにもついていけるようになっていました。
それでも、どこか心の奥で「やっぱり、精神科のあの深い関わりが恋しいな」と思う瞬間がありました。
そして8年後、再び精神科に戻ることに。
5か所も転職して痛感したのは、精神科で学んだ「会話力」や「相手の気持ちをくみ取る力」は、どんな科に行っても無駄にならないということ。
いつの間にか、それが私の強みになっていました。

実は育児にもこの経験は生かされていると感じています。育児でも必要とされる「じっくり待つ」ことは、精神科で患者さんから教わりました。
転職を考えるなら「味方をつくる」ことが第一歩
精神科からの転職は、情報の取捨選択が難しいものです。
転職が初めてだと、どのように選べばいいのか分からないまま進めてしまうことが多いものです。
私自身、エージェントに相談して初めて「こんな働き方もあるんだ」と気づいたことがたくさんありました。
エージェントの利用では、求人の紹介だけでなく、職場の雰囲気や残業の実態といった内部事情を知ることができるのが大きなメリットです。
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✅知人のママナース体験談
精神科病院でフルタイム勤務を続けるうちに少し疲れてしまい、一度職場を離れることにしました。
その後、MCナースネットに登録してデイサービスの単発バイトを始めたそうです。
今は、自分の予定に合わせて働けるスタイル。
「今日は子どもの行事」「明日は家のことをゆっくり」そんなふうに、無理のないペースで働いています。
本人いわく、「今はこの働き方で心と体を充電したい」とのこと。
収入は多少減ったものの、家庭と両立できて、とても充実した日々を過ごしているそうです。
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「辞めたい」と思ったときこそ、感情に流されず、まずは情報を整理してから動くのが大切です。
精神科で積み重ねた経験は、決して無駄になりません。
それを理解してくれる職場やエージェントを味方につければ、あなたの強みはきっと輝きを増します。
よくあるQ&A

Q1:辞めたいけど、同僚に悪く思われないか、引き止められないか心配です。
A1: 退職理由は「家庭の事情」や「自身のキャリアプランの見直し」で誠実に伝えれば問題ありません。誠意をもって伝えた上で、法的な手続きが完了すれば、誰もあなたを引き止めることはできません。辞めることと、自分の人生を守ることは別問題です。
Q2:次も精神科に転職して大丈夫?
A2: 同じ「精神科」でも、職場環境が変われば雰囲気は大きく変わります。
これまでの経験や「聞く力」などの適性がある方、そして「やっぱり精神科で続けたい」と思う気持ちがあるなら、別の環境にチャレンジするのはとても良い選択です。たとえば、急性期病棟から外来やデイケアなどへといったように、同じ精神科でも部署を変えるだけで働き方や人間関係の空気感がガラッと変わります。
あなたに合った職場が見つかる可能性は十分ありますよ。
まとめ|辞めるか続けるかは「自分軸」で決めよう

✅精神科を辞めたくなるのは、「弱いから」ではなく、「感情労働の消耗と閉鎖的な環境」が原因であるケースが多いです。
✅判断は、冷静に。まずはしんどい原因を探ってみましょう。
✅辞めると決めたら、「精神科経験を正しく評価してくれる転職エージェント」を使って、情報収集と交渉を任せるのがおすすめです。
もし今、少しでも「このままは違う」と感じているなら、動き出してみてほしいです。
時間は限られています。
あなたの経験と人生は、職場の顔色を伺うためにあるのではありません。
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