「また生理が来た…」
妊活していた期間はおよそ1年間。
しかし何度治療を受けても妊娠することがなく、毎月落ち込んでいました。
「周りは出産ラッシュなのにどうして私だけ妊娠しないんだろう」
「毎月体も心もボロボロなのに、仕事だけは容赦なく続いていく」
「もう休みたい…でも辞める勇気もない」
タイミング法と人工授精を続けていた頃、毎日せわしなく働きながら、仕事の合間に
“今日が排卵日かも…”と焦る自分に、何度も心が折れそうになりました。
そのときは思いました。
「私は一体なにを守りたくて、こんなに無理して働いてるんだろう」
「なんで毎日重い体を引きずって出勤しているんだろう」
でも、安心してください。
妊活中でも“休む”か“辞める”の2択しかないわけじゃないんです。
わたしが選んだ第3の選択肢は精神科クリニックへの転職でした。
✔不妊治療のスケジュールに合わせて柔軟に働ける
✔キャリアもお金も手放さずにすむ
✔家族との時間や、自分自身の心も守れる
そんな働き方を転職により掴むことが出来ました。
この記事では、
✔不妊治療中に「休職」を考える前に知っておきたい働き方
✔辞めなくても今より負担を軽くできる方法とその注意点
✔治療・夫婦関係・将来の自分を守るためのヒント
これらを私自身の経験を交えて、わかりやすくお伝えします。
もしあなたも今「限界かも」と感じているなら、3分だけでも是非読んでみてください。
不妊治療中の看護師が休職せずに仕事を続けるために選んだ働き方【実体験あり】

不妊治療のために「もう限界…休職したい」と思ったときこそ、“今よりラクな職場に転職する”という選択肢を一度考えてみてください。
私の場合、休職を選ばず「精神科看護師」に転職したことで、心も体もラクになり、結果的に治療と仕事の両立ができました。

私も治療をはじめて半年経過した頃「このままじゃ妊娠できないかも」と思い詰め、休職や退職を真剣に考えていました。
でも、家計のことを考えるとどちらも決断は難しく、「もし辞めたり休職したら、家で不妊治療のことばかり考えてしまいそう…」という不安もありました。
そんな時に目に入ったのが、精神科クリニックの求人でした。
✔医療行為が少なく時間にゆとりがある
✔“命の緊急性”より“心のケア”が中心
実は新卒で3年間勤務していた精神科。
久しぶりなので不安もありましたが、経験があるからこそわかりました。

この求人なら、治療に合わせて調整しながら働けるかもしれないと思いすぐに問い合わせました。
そして思い切って転職した結果、体も気持ちも以前よりずっと楽になりました。
何が違うの?一般病棟と精神科病棟の比較表

一般病棟と精神科病棟の比較表を作成しました。
比較項目 | 一般病棟 | 精神科病棟 |
---|---|---|
業務量 | 急変・ナースコール対応が多く常にバタバタ | 落ち着いたペース・対話中心 |
体の負担 | 長時間の立ち仕事・夜勤も多い | 座って話す時間も多い/夜勤明けの負担が少ない |
通院 | 早朝か休日しか無理 → 予約が取りづらい | 平日午前の受診がしやすい/休み希望が通りやすい |
心の余裕 | 排卵日や通院日に休めず焦りや不安が募る | 仕事に追われないので治療との両立がしやすい |

不妊治療は基本的にお金がかかります。
そして最近では物価上昇もあり、贅沢していなくても普通に暮らしているだけでお金がかかります。
不妊治療を続けたいわたしにとって金銭面は非常に重要でした。

不妊治療もそうですが子どもが出来たときの養育費も必要になるため「完全に辞める」という選択は経済的に出来ませんでした。
そこで「妊活のために仕事を手放す」のではなく、妊活と仕事のバランスを取りやすい職場に転職することに決めました。
結果的にこの選択で不妊治療も育児も続けやすい職場で働くことが出来ました。
転職してすぐに妊娠したらどうするの?わたしの実体験

転職したい気持ちはあっても
「もしすぐ妊娠したら迷惑かけるかも」
「入ったばかりで育休なんて取れないに決まってる」
「治療中って伝えたら採用されないのでは?」
といった不安が大きくて、なかなか動き出せない方がほとんどだと思います。
わたし自身も「本当にこれで良かったのだろうか」と転職が決まってからも悩み初めての出勤が怖くてたまりませんでした。
しかし実際に不妊治療中に転職してみてわかったのは、最初から正直に伝える方が自分も職場も安心できるということでした。
私の場合転職後すぐに妊娠・出産しましたが、最初に「不妊治療をしていること」「今後も働き続けたいこと」を伝えていたからこそ、誰からも嫌な顔をされず、無事に産休・育休も取らせてもらえることになりました。
私が面接で伝えたことは、以下のような内容でした。
✔今、不妊治療中であること(治療ステップ・通院頻度も言えたら簡単に)
✔妊娠・出産後も継続して働きたい意思があること
すると、採用担当の方がこう言ってくれました。

「通院は続けてもらって構いません。ここは育休も取りやすいですからね。」
正直に言ってよかったと安心しましたし、そういう職場だからこそ、妊娠後の手続きや体調配慮もスムーズでした。
そして通院しやすい職場=育児中も働きやすい職場ということを実感しています。
子どもの急な発熱にも時間の融通を効かせてくれるため、このような理解ある職場に妊娠前に転職しておいてよかったと改めて実感しています。

不妊治療と仕事の両立に悩んだときは、“限界まで耐える”のではなく、「負担を軽くできる職場への転職」も、十分アリな選択肢です。
治療も継続しキャリア、お金、夫婦関係を守る

“仕事だけ”を続けることも、“治療だけ”に専念することも、実はどちらもストレスになることがあります。
だからこそ大切なのは、「自分のキャパに合った働き方」と「夫婦での価値観のすり合わせ」です。
不妊治療は、予想以上にお金も時間も心も削られます。
✔毎月数回の通院による急な休み(とくに女性側が多い)
✔夫婦間の温度差や罪悪感
✔のしかかるお金の不安と多忙な仕事

筆者は自分の気持ちを押し殺して働き続けてしまい、定期的に感情が爆発していました。正直なところ夫婦関係も上手くいっていなかったです。
このように不妊治療中はお互いにナーバスになりやすく、パートナーとのすれ違いや、自己否定感につながりやすいです。
無理して不妊治療を継続する前に、一度現状を把握しましょう。
自分はどうしたい?生活の見直し
このように現状を紙に書き出してみるだけでも、頭の中が整理されます。

筆者は不妊治療中、ノートに現状を書き出す作業を始めました。客観的に自分の状況を確認することが出来るのですごくおススメです。
この作業で自分に今必要なことが明確になり、転職を決意しました。
パートナーと話すときのコツ
「仕事 or 妊活」の2択ではなく、“私が無理なくやっていける道はどこか?”を考えることが、
結果的に夫婦関係も、将来の自分も守ることにつながります。
不妊治療中はネガティブになりがちですが、なるべく感情的にならないように夫婦で話し合いをしてみましょう。

筆者は夫に転職したい思いを打ち明けてから気持ちが変化しました。実は夫も今の職場では忙しすぎるのではないか?と思っていたと知り、もっと早く話し合えば良かったと思いました。
話す内容は具体的に、感情的にならないように意識してみてください。
まとめ|「私には選べる働き方がある」と知るだけで、心が軽くなる

✔「もう限界…休みたい」と思ったときこそ、転職という第3の選択肢を知ってほしい
✔不妊治療と仕事の両立は、職場環境で大きく変わる
✔正直に自分の状況を伝えることで、理解ある職場に出会える
✔仕事を手放さずに、自分と家族を守るための選択ができる
あなたは、仕事を頑張りすぎるほど真面目で、責任感が強い人だと思います。
だからこそ、「辞めるか休むか」だけじゃない道を、知ってほしいと思いこの記事を書きました。
選べる働き方があるんだと気づけたとき、少しだけ心がふっと軽くなるはずです。
そしてもし、少しでも気持ちが揺れているなら——
“妊活しやすい職場探し”という視点で、求人票を1つ見てみるだけでも、今のモヤモヤが和らぐかもしれません。
それだけでも、未来は少しずつ動き出しますよ。
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