
妊活中だけど、転職の面接で正直に話すべき?
この悩み実は、キャリアとライフプランが交差する『妊活中の転職』では、多くの方が直面する永遠のジレンマです。
妊活は個人の自由であり、面接で伝える義務はありません。
けれど、通院回数が多くなったり体調が不安定な時期には、「面接で言わないことで逆に辛くなるのではないか…」と迷ってしまいます。
そして結果的に「まだきっと転職すべきではない」と我慢を重ねてしまうケースが多いのではないでしょうか。

わたし自身、不妊治療と仕事の両立に悩んだ当事者です。
そして、不妊治療中に転職、転職後1ヶ月で妊娠した経験があります。
様々な経験をした結果、わたしが思うのは妊活を伝えるかどうかは、「通院や体調が勤務にどの程度影響するか」で判断するべき、ということです。
この記事では、妊活中に2度の転職を経験した筆者が、面接で「伝える」「伝えない」それぞれのリアルな結果をもとに、後悔しない選択をするための判断基準と伝え方を解説します。
妊活を「伝えない」場合に起きたこと

メリット:採用面では有利に働く場合がある
✔スキル・経験のみで純粋に評価される場合が多い
✔「休むかもしれない」という懸念を持たれない
✔条件交渉しやすい
採用プロセスでは、「即戦力」が評価されるため、伝えない方が有利になる可能性は高いです。
デメリット:入職後の「罪悪感」と「タイミング問題」
✔通院や早退で「体調不良」とごまかすストレス
✔後から伝えた時の「信頼関係のズレ」
✔「いつ言おう…」と気をつかい続ける
伝えないと、入社後の人間関係づくりに一層の工夫が求められることになります。
「最初から伝えておけばよかった」と感じる人も少なくありません。
妊活を「伝えた」場合に起きたこと

メリット:精神的な安心と職場理解
✔通院や体調への配慮を得やすい
✔「嘘をつかない安心感」でストレスが軽減
✔オープンに相談しやすくなる
面接時に正直に伝えることで、入職後に気をつかうことが減り、気持ち的に楽になったという声も多くあります。
特に少人数のクリニックや精神科では、ライフイベントへの理解がある職場も多いです。
デメリット:採用面では不利になる可能性
✔「すぐに休むかも」と見られやすい
✔教育コスト・人員配置を考慮される可能性がある
✔人気求人では他候補者が優先されやすい
正直に伝えることは「誠実さ」として評価される一方で、人気の求人では選考に不利になるケースもあります。
私も妊活中に面接を受けたとき、「伝えるべきか、それとも言わない方がいいのか…」と迷いました。
その経験をもとに、後悔しないための伝え方と成功のコツをまとめています。ぜひご覧ください😊
➡関連記事:【看護師転職】面接で不妊治療は伝えるべき?実体験から分かった本音と成功のコツ
判断を分ける基準は通院頻度


結局、面接では伝える方がいいの?伝えない方がいいの?

実際に経験して感じたのは、妊活を伝えるかどうかは、通院や体調変化が勤務にどの程度影響するかで判断すると安心です。
通院頻度に合わせた対応の考え方
妊活中の通院頻度によって、面接での伝え方や考え方は少しずつ変わってきます。
どの方法が正解というわけではありませんが、自分の希望や状況に合わせて検討してみてください。
① 伝えない(基本のスタンス)
✅こんな人に向いている:通院が月に1回程度など少なく、有給やシフト調整で対応できそうな場合
✅伝え方のポイント:妊活には触れず、これまでのスキルや経験を中心にアピールする
✅採用への影響:勤務に支障がない印象を持たれやすく、スムーズに選考が進むケースもある
② 一部だけ伝える(調整が必要な場合)
✅こんな人に向いている:週1回など、勤務にある程度影響が出る可能性がある場合
✅伝え方のポイント:「月に数回、午前休の相談をさせていただくことがあるかもしれません」と柔らかく伝えるのがおすすめ
✅採用への影響:仕事内容や勤務体制とのバランスを見ながら、前向きに検討してもらえることもある
③ 正直に伝える(安心感を重視したい場合)
✅こんな人に向いている:治療と仕事の両立に不安があり、理解のある職場を最優先したい場合
✅伝え方のポイント:「妊活治療を行っており、可能であれば通院にご配慮いただける職場を希望しています」と率直に伝える
✅採用への影響:企業によって対応が異なり、状況により選考に影響することもある

実際に経験した筆者も、当時はまさに「綱渡り状態」だったと感じます。それほど、妊活中であることを面接で伝えるのはデリケートな問題です。振り返ると「こうすればよかったかも」と思う点もありますが、正解は人それぞれ。この記事が、自分に合った選択を見つけるきっかけになれば嬉しいです。。
どの選択肢を取るにしても、「自分が安心して働ける環境かどうか」を基準に考えることが大切です。
短期的な採用結果だけでなく、入職後の働きやすさも見据えて判断していきましょう。
妊活中でも転職を成功させる3つのポイント

① 治療と両立しやすい職場を探してみる
✔日勤のみ・残業少なめ・夜勤なしを選ぶ
✔子育て中の職員が多い職場は理解がある可能性が高い
✔精神科・訪問看護・健診センターは時間のないママナースなども両立しやすい代表例
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妊活と仕事を両立したい方は、転職エージェントを活用して「妊活に理解のある職場」や「勤務調整がしやすい求人」を探すのが近道です。
「やり取りが面倒そう」「勧誘がしつこいかも」と不安に感じて登録をためらう方も多いですが、筆者は実際に登録し、条件や希望を細かく伝えたうえで、代わりにすべて調べてもらいました。
結果として、自分では見つけられなかった求人にも出会えました。
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② 産休・育休制度の「実績」をチェック
✔取得率だけでなく「復帰率」も要確認
✔時短勤務の有無・期限をチェック
✔出産後も長く働ける職場かどうかを見極める
妊活中の人が転職を考える際は、産休や育休制度の実績を調べることが非常に重要です。
ママナースが多い職場であれば、妊活への理解がある可能性も高くなります。
➡関連記事:不妊治療中の看護師へ|通院日も休める「精神科転職」で両立を叶えた私の実体験
③ 面接で妊活を聞かれたとき、どう答える?
「子どもはいますか?」「今後出産の予定はありますか?」
面接でこうした質問を受けると、戸惑ってしまいますよね。
実はこのような質問は、採用判断に関わる内容として望ましくないとされています。
(※厚生労働省のガイドラインでも、本人の適性・能力以外のことを採用基準にしないという基本姿勢が明記されています。)【出典】厚生労働省– 公正採用選考特設サイト
聞かれた場合は、無理に詳しく話す必要はありません。
もし聞かれても、以下のような答え方で十分です。
✅「現在は子どもはいません」
✅「長く働ける環境を探しています」
妊活や治療の詳細まで話す義務はありませんし、面接はあくまで「仕事に関する適性や経験」を伝える場です。
自分を守る意味でも、話す範囲をあらかじめ決めておくと安心です。
よくある質問(Q&A)

Q1. 妊活を伝えないのは不誠実?
→ 妊娠・出産は個人の権利であり、伝える義務はありません。そのため不誠実ではありません。
Q2. 妊活中でも採用されやすい職場は?
→ 精神科・訪問看護・健診センターなど、夜勤なし・残業少なめでライフイベントに理解のある職場です。
Q3. 妊活中に転職するのは無謀?
→ 無謀ではありません。むしろ、激務で心身が疲弊する前に環境を変える方が良いケースもあります。
まとめ:あなたの「後悔しない」選択とは

妊活中の面接では、「伝える」「伝えない」どちらにもそれぞれの良さがあります。
どちらを選ぶかは、通院がどの程度勤務に影響するかを目安に考えるのが現実的です。
✅伝える場合
✔メリット:理解や配慮が得られる可能性がある
✔注意点:採用や条件に影響する場合もあるため、伝え方には工夫が必要
✅伝えない場合
✔メリット:選考がスムーズに進む場合が多い
✔注意点:入職後に通院などの相談をする際は、信頼関係の築き方に気を配ると良い
✅ 結論:通院が勤務に影響するかどうかで判断を。
基本的には「伝えない」選択でも問題ありません。
ただし、定期的な通院など勤務に支障が出る場合は、影響がある部分だけを事実ベースで伝えるのがおすすめです。
妊活と仕事、どちらも大切です。どちらかを諦める必要はありません。
あなたが安心して働ける環境をまずは探してみませんか?
この記事が少しでもあなたのお役に立てれば嬉しいです。

  
  
  
  

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