【体験談あり】精神科看護師は本当に楽?転職前に知っておきたい4つの現実

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※本記事は、筆者の看護師としての経験や取材をもとに執筆したもので、ママナースや妊活中のナースの方がより自分らしく働けるよう「情報提供」を目的としています。医療・妊活・転職などの重要な判断を行う際は、必ず医療従事者や専門家、公的機関などにご相談のうえご判断ください。
記事内容は特定のサービスや医療行為を推奨するものではありません。

精神科看護師のリアル
悩む看護師
悩む看護師

精神科看護師って楽って聞くけど、本当?
子育てや妊活と両立しやすいって聞くけど、実際はどうなの?

精神科看護師への転職を考えたとき、多くの看護師さんが一度はこの疑問にぶつかるのではないでしょうか。

たしかに精神科は、「医療処置が少ない」「急変が少ない」といった理由から、一般病棟と比べて「楽そう」というイメージを持たれやすい診療科です。

はづき
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しかし結論からお伝えすると、精神科看護師は、決して「楽な仕事」ではありません。

体力的な負担が軽く感じる場面はあっても、精神的な緊張感や、関わりの難しさという別の大変さがあります。

実際、「楽そうだと思って転職したけど、想像と違ってつらかった…」と感じ、精神科看護師を辞めたいと感じている看護師さんが一定数いるのも事実です。

この記事では、精神科看護師に転職する前に知っておいてほしい4つの現実を、実体験を交えながら正直にお伝えします。

私は新卒で精神科を経験し、その後一般科も含めて複数の現場で働いてきました。

その経験を通して感じたのは、「精神科は、たしかに身体的には少し楽に感じる場面もある。でも、決して簡単な仕事ではない」という現実です。

✅この記事でわかること
✔ 精神科看護師が「楽」と言われる理由と、その裏側
✔ 実際に働いてわかった、楽な点・きつい点のリアル
✔ 精神科が向いている人・向いていない人の特徴
✔ 「楽そう」で転職して後悔しないための注意点

「精神科が自分に合っているのか」「転職して後悔しないか」を判断する材料として、ぜひ最後まで読んでみてください。

➡関連記事:【精神科看護師を辞めたいあなたへ】一度は離れた私が、妊活中に「戻る選択」をした理由

真実①:なぜ精神科看護師は「楽」と言われるのか?

結論からお伝えすると、精神科看護師が「楽」と言われる理由は、身体的な業務負担が比較的少ないと感じられやすいからです。

一般病棟と比べると、精神科では点滴・採血・吸引・ルート管理などの医療処置が少なく、急変対応に追われる場面も限られています。

例えば、内科や外科の急性期では「次々と処置に追われる」「常に時間との戦い」という感覚が強い一方で、精神科では服薬管理・観察・コミュニケーションがケアの中心になることが多いです。

そのため、体力的な消耗が少なく感じやすく、「落ち着いて働けそう」「バタバタしなさそう=楽そう」という印象につながりやすいのです。

ただし、これはあくまで「身体的な忙しさ」に限った話で、このイメージだけで精神科を選ぶと、次に紹介する現実とのギャップに苦しむことになります。

真実②:実際に働くとどう?精神科の現場のリアル

結論、精神科看護師は体力的には楽に感じる場面があっても、精神的には決して楽ではありません。

なぜなら精神科では、患者さんの感情や言動に日常的に向き合い続ける必要があり、常に緊張感を保ちながら関わる看護が求められるからです。

実際に現場で感じやすいのは、次のような負担です。

✅患者さんとの会話が成立しない場面がある
✅拒否的な態度を向けられることがある
✅症状の改善が目に見えにくく、達成感を感じにくい
✅自分の関わりが正しかったのか、振り返っても答えが出ないことが多い

    疾患による症状だと頭では理解していても、感情をぶつけられる日が続くと、精神的な消耗は想像以上になります。

    つまり精神科は、決して「楽」なのではなく、「大変さの質が違う仕事」です。

    この特性を理解せずに「楽そうだから」という理由だけで転職すると、「思っていたのと違った…」と後悔してしまう可能性が高くなります。

    【実体験】精神科は「処置が少ない=平和」ではなかった話

    受け持ちの女性患者さんは、患者間でよくトラブルを起こしてしまう方でした。(病名は伏せます)

    昨日まで問題なく過ごしていた患者さんに突然「わたしを見下している」と激怒されたり、前日は怒っていたのに、翌日は至近距離まで近づいて穏やかに会話したりと、関係性が大きく揺れ動くことがありました。

    その感情の揺れは、時にスタッフにも向けられます。

    ある日、検温後に「無理せず過ごしてくださいね」と声をかけたところ、午後になって突然怒った表情で現れ、「あなたはわたしをバカにしている!バカにするな!」と強い言葉をぶつけられました。

    その後はしばらく口をきいてもらえず、「受け持ちを外してほしい」と師長にまで話がいっていたと聞きました。

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    自分の言動を何度も振り返りましたが、明確な原因がわからず、しばらく出勤が憂鬱でした。

    その後、病状の悪化もあり、その患者さんは保護室へ入室されました。

    疾患による症状だと理解していても、強い拒否や攻撃的な言動を向けられると、精神的な負担は想像以上に大きいものです。

    私はこの経験を通して、「処置がない=平和」「静か=楽」というイメージが、精神科には当てはまらないと痛感しました。

    精神科看護は、常に感情の揺れや緊張感と向き合いながら関わる仕事です。

    だからこそ、「精神科は楽そう」という理由だけで選ぶと、この“見えにくいしんどさ”に戸惑ってしまうのだと思います。

    ➡関連記事:精神科看護師を辞めたいあなたへ。辞めて後悔しないための判断基準と「精神科の本当のやりがい」

    真実③:精神科が向いている人・向いていない人の特徴

    精神科看護師は「楽そう」「落ち着いていそう」といったイメージで選ばれることも多い診療科ですが、向き・不向きの差がはっきり出やすい分野でもあります。

    ここでは、これまでの実体験をもとに、精神科で長く続けやすい人の特徴と、つらさを感じやすい人の傾向を整理します。

    精神科が向いている人の特徴

    人の話を「評価せず」に聴ける
    ✔ 感情の起伏が比較的穏やかで、冷静さを保てる
    ✔ 多様な価値観・考え方を「否定せず」受け止められる
    ✔ 看護に明確な正解や即効性を求めすぎない

    精神科では、「話を聴く時間」そのものが看護になる場面が多くあります。

    内容がまとまっていなかったり、理解しにくい話を聴くことも珍しくありません。

    それでも、途中で遮らず、否定せず、その人の世界観を尊重する姿勢が求められます。

    一般科以上に「相談に乗る」「感情を受け止める」場面が多く、部署によってはこれが業務の中心になることもあります。

    精神科が向いていない可能性がある人

    ✔ 看護=処置・技術だと強く考えている
    ✔ 「すぐに良くなる」「目に見える成果」を求めたい
    ✔ 静か=緊張感が少ない職場だと思っている
    ✔ 患者さんの言動を自分のせいだと引きずってしまう

    精神科は一見静かですが、常に感情の揺れや緊張感がある現場です。

    患者さんから拒否的な態度を取られたり、昨日と今日で全く違う反応をされることもあります。

    それを「自分の対応が悪かった」と抱え込みすぎると、心がすり減ってしまうこともあります。

    また、「精神科は楽そう」というイメージだけで転職すると、このギャップに苦しむ人が多いのも事実です。

    転職後の「思っていたのと違った」「前の職場の方がよかった」を防ぐためにも、次の章では転職前に必ず知っておきたい注意点と心構えをお伝えします。

    真実④:転職前に知っておきたい注意点と心構え

    真実③でお伝えしたように、精神科看護師は向き・不向きがはっきり分かれやすい分野です。

    だからこそ「向いているかどうか」だけで判断せず、自分が無理なく続けられる環境を選ぶことが大切です。

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    精神科と一般科の違いを知らずに転職し、「思ってたのと違う…」と感じてしまう看護師さんは、実際に少なくありません。

    ここでは、転職後のミスマッチを防ぐために必ず知っておいてほしい注意点と、精神科で前向きに働くための心構えをお伝えします。

    静かだけど「沈黙の圧」がある

    精神科病棟は、急性期のように機械音やナースコールが鳴り響く環境ではなく、一見とても静かです。

    しかしその静けさは、患者さんの不安・緊張・感情を内包した張りつめた空気でもあります。

    「何も起きていないように見える時間」にこそ、沈黙の中にある感情を感じ取る力が求められます。

    チームワークが超重要

    精神科は、医師・心理士・作業療法士・看護師など、多職種で患者さんを支える医療です。

    私の勤務先では、ほぼ毎日カンファレンスが行われていました。

    スタッフ同士で情報をこまめに共有し、関わり方を統一することがとても重要になります。

    精神科では、個人プレーよりも「チームで看る」姿勢が欠かせません。

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    よく「この患者さんにはどういう対応をするんだっけ‥」とカルテを確認にナースステーションに走って戻っていたのを覚えています。

    観察力と記録力が命

    患者さんの言葉・表情・しぐさなど、小さな変化を見逃さないことが精神科看護の基本です。

    精神状態は数値化しにくいため、記録の言葉選びや具体性が、看護の質を左右します。

    医療行為が少ない=スキルのブランクになる可能性も

    精神科病棟の中には、点滴や処置がほとんどない職場もあります。

    そのため、「手技をどんどん身につけたい」という人にとっては、物足りなさを感じることもあるかもしれません。

    将来的に他科への異動や復帰を考えている場合は、スキル維持の方法を事前に確認しておくことが大切です。

    「なぜ精神科を選ぶのか」を言語化しておく

    「何となく楽そうだから」という理由だけでは、壁にぶつかったときに踏ん張れなくなります。

    自分は何を大切にして働きたいのかを整理しておくと、転職後も気持ちがぶれにくくなります。

    必ず見学・体験入職をしておく

    パンフレットや口コミでは分からない「空気感」は、実際に行ってみないと見えません。

    病棟の雰囲気・スタッフの関係性・患者さんとの距離感を、自分の目で確かめることで、入職後のギャップを大きく減らせます。

    スキルより「関わり方」を大切に

    精神科では、高度な医療技術よりも「どう関わるか」が重視されます。

    言葉の選び方や距離感など、日々の小さな積み重ねが、信頼関係をつくっていきます。

    「すぐに成果が出ない」ことを受け入れる

    精神科では、看護の成果がすぐに目に見えないことも多くあります。

    それでも、時間をかけて心を開いてもらえた瞬間は、精神科ならではの深いやりがいです。

    実体験から一言

    正直、精神科で働き始めた頃はしんどかったです。

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    拒否されたり、距離を取られたりして、「自分は向いていないのかも」と落ち込むこともありました。

    それでも関わりを続ける中で、少しずつ表情が変わったり、声をかけてもらえるようになります。

    その小さな変化が、精神科看護のいちばんのやりがいだと、今は感じています。

    まとめ:精神科看護師は決して「楽」じゃない。でも自分らしく働ける場所かもしれない

    ✔ 精神科看護師は、体力的な負担が比較的少なく、時間管理の融通が利きやすい職場も多い
    ✔ その一方で、感情の安定力・人との関わりの深さが求められ、決して簡単な仕事ではない
    ✔ 大切なのは「楽そうかどうか」ではなく、今の自分に合っているかを見極めること

    「もう少し、心と時間に余裕をもって働きたい」
    「育児や家庭と両立しながら、看護師として続けていきたい」

    そんな思いを抱えているなら、精神科看護師という働き方は、今のあなたにとって“無理をしすぎない選択肢”のひとつかもしれません。

    すぐに転職を決めなくても大丈夫です。

    まずは「どんな職場なら続けられそうか」を知ることからで、十分だと思います。

    あなたがこれまで積み重ねてきた経験は、決して消えません。活かせる場所は、きっとあります。

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